被災地で進む新しい挑戦や地域の魅力を特集記事で紹介します。

2021年11月10日(水) Fw:東北 Fan Meeting フォローアップ編 「大規模災害に備えるためのデジタル社会での協働モデル~東日本大震災と熱海市土石流災害の3Dデータ活用に学ぶ」を開催しました。

東日本大震災の後、それまでの当たり前だった暮らしが一変した。どうしたらいいのか、明日が見えない中、日塔マキ(にっとう まき)さんは、福島に住む若い女性が「これからの暮らしを考える」ためのコミュニティづくりに向けて「女子の暮らしの研究所」を設立。ラジオ放送やイベント の開催、福島の伝統工芸品をアレンジした雑貨やアクセサリーや企画・販売などを通して、福島の今を発信し続けた。「新しい東北」復興・創生顕 彰の受賞について、日塔さんは「うれしいです。大勢の方々に関わっていただき、取組を続けてこれてよかった」と喜びを語った。

日本の音楽シーンの第一線で活躍する小林武史さんが実行委員長となり、2017年に宮城県の石巻市で始まった「Reborn-Art Festival(リボーンアート・フェスティバル)」。従来にない手法のこのイベントは、地元に大きなインパクトを与えた。東北屈指の規模のイベントを継続的に開催することにより、多面的に復興を後押しし続けることが「新しい東北」復興・創生顕彰受賞につながった。この取り組みへの小林さんの思いを、実行委員会事務局長の松村豪太さんに聞いた。

津波により甚大な被害を受け、町民が町内外に散らばって避難生活を送らざるを得なかった南三陸町。自らも被災しながらコミュニティの再生に立ち上がったのが、復興みなさん会だ。仮設住宅・復興公営住宅でのコミュニティ作り、行政と町民の橋渡しなど幅広い役目を担い、現在も精力的に活動を行っている。「新しい東北」復興・創生顕彰の受賞に際してメンバーは「今までの取り組みが評価されたことがうれしい」「まちづくりに終わりはなく、小さな歩みを大切にしながら活動の輪を広げていきたい」と想いを語った。