福島県の原発被災地域にある葛尾村出身の下枝浩徳氏が2012年に設立。「葛尾村の持続」をテーマに、アーティスト・イン・レジデンス「Katsurao AIR」、宿泊滞在を通じて地域の暮らしが体験できる民泊「ZICCA」、葛尾村産の農産物やお酒のサンプルを送る「SHIOKURI」など、同村の魅力を発信するための様々な事業を運営している他、移住・定住人口の確保にも精力的に取り組んでいる。

1967年に浅野雅己氏が岐阜県安八町にて創業後、1969年に世界初の撚糸工場として設立。現在は博氏の息子の雅己氏が社長、孫の宏介氏が専務取締役を務めている。同社は2000年代からは自社ブランドのタオル「エアーかおる」を展開している他、2019年に双葉町を視察したことをきっかけに、2023年4月には双葉町に復興交流拠点「フタバスーパーゼロミル」を開業し、現在は復興に向けた雇用創出や経済の活性化に取り組んでいる。

「原子力被災12市町村」の南相馬市生まれの本田紀生氏が、本業である広告業に携わる有志たちと2010年に福島市で設立。現在は川内村を拠点に、同村の地域活性化プロジェクト「かわうち@WORK」や、浜通りを中心に被災した各所を巡る「福島伝承スタディツアー」などを行っている。また、広告業で得たコネクションを活かし、台湾との交流事業を中心に、海外に向けた「福島」の発信にも積極的に取り組んでいる。

ヘアアクセサリー業界出身の文美月氏が2015年に設立し、2021年10月に現在の社名に。同社では規格外の作物や未利用の食品などを新たな商品へと生まれ変わらせるアップサイクル商品「Re:You」シリーズを展開しており、2022年10月から販売されている「Re:You 気仙沼みなといちご」では気仙沼産のイチゴが使用されている。今回のインタビューでは文氏に加え、商品開発に携わった同社の前川麻希氏、「気仙沼まち大学」運営協議会の成宮崇史氏の三者にお話を伺った。

山口松之進氏が代表取締役を務める郡山観光交通株式会社が運営する旅行会社として2008年に設立。2015年から生産者の生活の場である畑にキッチンカーを持ち込み、参加者に収穫体験などを通じて生産者の思いや創意工夫を知ってもらうと同時に、その場で生産者とそこで作られた農作物を使ってシェフが作った料理を食べるアウトドアレストラン「FoodCamp®」事業を展開している他、地元密着企業の利点を活かして介護事業やコンビニエンスストア事業などにも取り組んでいる。

富岡町生まれの大和田剛氏が代表を務める、まちづくりを目的とした一般社団法人として2017年1月に設立。公でカバーすることが難しい民間の力によって成り立っている生活基盤のサポートからスタートし、現在では委託定住促進事業、関係人口拡大事業、イベントや賑わい事業など、富岡町のまちづくりに関する様々な事業に取り組んでいる。今回のインタビューでは同法人の事務局長を務める香中峰秋氏に、現在の取り組みや富岡町の現状についてお話を伺った。

1993年に、福島県相馬市で創業した「株式会社マルリフーズ」は、高品質のあおさ加工技術で知られる水産会社です。以前からマルリ水産としてアサリをメインに取り扱っていた企業が手掛けるようになったあおさの加工品と、震災からの復興を追った。インタビュアーは、同社所属の阿部 純也さんである。

宮城県石雄勝町にある、長さ3.5キロメートル、高さ最大9.7メートルの防潮堤を「美術館」として、壁画を描いていく取り組みをしているのが髙橋窓太郎氏だ。東京藝術大学を卒業し、電通に進んでイベントプロモーションなどを手掛けていた氏は、現在東京都と宮城県の2つに拠点を持っている。
彼が掲げ進めている「50年後にも続いていく、海岸線の美術館(SEAWALL MUSEUM OGATSU/シーウォールミュージアムオガツ」について、その取組内容代表者を聞いた。

株式会社北三陸ファクトリー(「ひろの屋」100%子会社)は、「北三陸から、世界の海を豊かにする」をミッションとして、海産物の加工販売・うに再生養殖などを行っています。経営者の下苧坪(したうつぼ)氏は代々、北三陸の水産業と向き合ってきています。
洋野町のうに牧場®のうにのブランディングとともに、うに養殖の技術から生まれた「はぐくむうに®」を作り出し、海外との連携も積極的に行う団体で、2023年には「新しい東北」復興・創生の星顕彰を受賞しています。

防災活動グループ「夢団(ゆめだん)~未来へつなげるONE TEAM~」は、震災の記憶が残る最後の世代として、記憶や経験のない世代に今ある日常の大切さを再認識して欲しいという思いから2019年12月に結成された、釜石市の高校生有志による学生団体。 語り部活動では、震災の経験や教訓について2分間で語る。語る際には、伝えたいテーマを絞るなど、記憶に残りやすいような工夫を凝らす。 現在は約60名の現役高校生が、東日本大震災で大きな被害を受けた釜石を拠点に、地域内外の人々に向けて、震災の教訓を伝えるオリジナル動画の作成、防災食のアレンジレシピの考案、子どもが楽しく学べる防災ゲームの考案、釜石版クロスロード等テーマに分かれて活動。その他にも釜石鵜住居復興スタジアムで行われるラグビーの会場内での伝承活動や、ぼうさいこくたいでの登壇・ブース出展、県外の高校生との防災交流など被災地内外に渡って活動している。