「きっかけ食堂」は、毎月欠かさず東北に思いを馳せる場として開き続け、それまで縁のなかった人たちが東北に目を向けるきっかけをつくっている。「東北のことを知ってもらう」という本来の目的は、十分に果たしているといっていいだろう。

食を通して、東北を知るきっかけにしてほしい。そうした願いを込めて、京都で毎月11日に営業しているのが「きっかけ食堂」だ。魚介類や野菜、地酒などの食材を被災地の生産者から仕入れ、東北の食を提供することで、東北に思いを馳せ、さらに現地の人たちとのつながりを生み出そうという試みだ。

愛さんさんグループを率いる小尾勝吉さんが東北復興にかかわり始めたのは、石巻みなと小学校近辺にボランティアとして派遣されたことがきっかけだった。仮設住宅に住む人に挨拶をしても、さっと家の中に引っ込んでしまう人が少なくなかった様子を見て、被災した人たちが外に足を踏み出すきっかけをつくりたいと考えた。

「そもそもこの事業は、車の貸し出し自体ではなく、支え合う地域づくりを応援することだ。」代表の吉澤さんは、そう強調する。地域グループで車をシェアする仕組みをつくり、それを「コミュニティ・カーシェアリング」と名づけたのは、そうした思いからだ。

東北のほとんどの地域では、日常生活の中で車は欠かせない移動手段だ。各家庭に1台あるのは当然のこと、家族それぞれが自分の車を持っていることも多い。東日本大震災で大きな被害を受けた際、一切の家財道具を失った人が最初に買い戻したいと思ったものの1つが車だった。

毎年300人ほどが参加する◯◯会議だが、それでもまだ学生や女性の参加率に物足りなさを感じていた。また、毎年4回ほど開催していた会議に「途中からだと参加しづらい」といった意見があることもわかってきた。

「◯◯」には、参加者一人ひとりの「釜石で◯◯をやってみたい」という願望や思いを当てはめる。そんな意味を込めた。会議では参加者それぞれが釜石で実現させたいことを発表し合い、それに共感した人たちでチームを結成。