今回は歴史と伝統文化が息づく会津地区を訪れました。不思議な構造の歴史的建造物やご当地グルメ、会津本郷焼体験を楽しんだ後、農泊で賑やかであたたかい夜を過ごしました。
被災地で進む新しい挑戦や地域の魅力を特集記事で紹介します。
2日目は、地域の木質資源を使った宿泊施設で爽快な朝を迎え、午前中は情緒ある田舎の風景を残す生出地区を散策しました。その後、地元農産物を使うレストランでお昼をいただいた後、陸前高田ならではのお土産も購入しました。
大きな津波被害を受けた陸前高田市では当時の被害状況を窺い知れる遺構が残されています。しかし、震災直後から地元の若者の雇用を守り続ける姿勢や、コミュニティ再生の場を提供する想いを持って行動を起こしている人々がいて、町が変わろうとしていることを実感しました。
漁船に乗って牡蠣の養殖場を見学させてもらい、お昼はログハウスのレストランで。その後、地元の旬の魚を取りそろえた施設で気仙沼ならではのお土産を探しました。震災時の経験やボランティアの方との交流の様子を伺うと、この土地はどんな時でも明るくエネルギッシュなんだと圧倒されます。
「みちのくみっけ」の6回目は活気溢れる港町・気仙沼を巡ります。気仙沼を世界で通用する街にしようと、郷土料理屋さんから藍染め工房、アクセサリー店、民宿に至るまで、様々な人が独自の工夫を凝らしていました。
南相馬は、伝統的な「相馬野馬追」の里であり、再生可能エネルギーの先進地でもあります。2日目は牧場まで「相馬野馬追」の馬を見にいき、「南相馬ソーラー・アグリパーク」で太陽光発電所や植物工場を見学しました。その後、お洒落なカフェに、独創的な漬物屋さん、自由で充実した図書館などを訪れ、地域のために新しいことへ挑戦する柔軟な土地柄に驚かされました。
南相馬のなかでも原発に近い地区は、昨年避難指示が解除されて人が戻り始めたところです。若者に魅力的な仕事を提供する会社や、一度住民がゼロになった状況を起業のチャンスと捉える人もいて、既に再出発の歩みが始まっていることを実感します。宿泊した民宿では、動物達とのふれあい、野菜たっぷりの夕食に広いお風呂で、身も心も満たされました。
2日目は「NPO法人ふよう土2100」が提供するスタディツアーに参加し、原発事故や津波の被害状況を知りました。そして、人の戻らない沿岸部で営業を始めようとする店や、自力で町を再興しようとする人々に触れ、1日目とは異なるいわきの底力を実感しました。
第4回で訪問したのは東北二位の観光都市・いわきです。有名なゼリー店や定番の水族館、人気のカフェを訪れ、夜は復興飲食店街として再生したレトロな市場へ。宿泊した老舗旅館では、これまでの地域貢献の伝統を受け継ぎ、これからの地域の優しい未来を想う言葉を聴けました。
2日目は隣町の女川を訪れてから、津波で沈んでしまった集落を訪問。女川駅前のようにお洒落に整備された地域と、人がいなくなってしまったままの地域が混在していることが分かります。その後、避難した人たちが自由に交流できる図書館や、地元の水産加工品を買えるお土産屋さんなども訪れ、盛り上がっていく街の様子を感じました。