最後に、これまでの「みちのくみっけ」全体を振り返ります。東北各地を巡り、地域のために自ら動き出す人々に触れるなかで、感じたこと、気づいたことを改めてまとめました。記事を読んで、東北のことをもっと知りたいと思ってもらえたら嬉しいです。
みちのくみっけ
東北で暮らす若者と一緒に考えた「1泊2日の観光モデルプラン」を巡りながら、旅の目的地としての東北の魅力を綴ります。
「みちのくみっけ」も遂に最終回を迎えました。最終回では、これまでと趣向を変え、東京都内で新しい東北の動きに触れられる場所を掲載します。生産者直送の逸品を味わえる浜焼きバルのお店をはじめ、岩手・宮城・福島県のアンテナショップなど様々な場所を紹介しています。
2日目は、三陸ひとつなぎ自然学校が提供する体験ツアーやプログラムに参加しました。世界遺産にもなった橋野鉄鉱山をスノートレッキングで回り、被災時の様子を説明してもらいながら避難道を歩き、ぬりえをしたマグネットで仮設住宅を彩りました。外から自然と人を受け入れる文化のある釜石では、町のために動ける人同士のつながりが今後もますます広がっていきそうです。
第9回は、歴史的な製鉄の町・釜石を訪問し、震災後に再建した鉄工所で鉄のものづくりを体験しました。町の中心部や周辺部の復興の様子を見て回った後、夜は民泊で地元産品を使った郷土料理をいただきました。
2日目も、会津型の染色技法見学や重要文化財指定の神社参拝、会津木綿製品のお土産購入など、会津の伝統を満喫しました。震災の直接的な被害こそ少なかったものの風評被害にさらされてきた会津地区ですが、美味しい郷土料理や伝統的な文化・街並みなど、たくさんの魅力が詰まっていました。
今回は歴史と伝統文化が息づく会津地区を訪れました。不思議な構造の歴史的建造物やご当地グルメ、会津本郷焼体験を楽しんだ後、農泊で賑やかであたたかい夜を過ごしました。
2日目は、地域の木質資源を使った宿泊施設で爽快な朝を迎え、午前中は情緒ある田舎の風景を残す生出地区を散策しました。その後、地元農産物を使うレストランでお昼をいただいた後、陸前高田ならではのお土産も購入しました。
大きな津波被害を受けた陸前高田市では当時の被害状況を窺い知れる遺構が残されています。しかし、震災直後から地元の若者の雇用を守り続ける姿勢や、コミュニティ再生の場を提供する想いを持って行動を起こしている人々がいて、町が変わろうとしていることを実感しました。
漁船に乗って牡蠣の養殖場を見学させてもらい、お昼はログハウスのレストランで。その後、地元の旬の魚を取りそろえた施設で気仙沼ならではのお土産を探しました。震災時の経験やボランティアの方との交流の様子を伺うと、この土地はどんな時でも明るくエネルギッシュなんだと圧倒されます。
「みちのくみっけ」の6回目は活気溢れる港町・気仙沼を巡ります。気仙沼を世界で通用する街にしようと、郷土料理屋さんから藍染め工房、アクセサリー店、民宿に至るまで、様々な人が独自の工夫を凝らしていました。