第2弾 地域や同業者にも勇気を与えた顕彰受賞(南三陸ホテル観洋)


東日本大震災で壊滅的な被害を受けた宮城県南三陸町。その地に立つ「南三陸ホテル観洋」は2011年8月から、ホテルスタッフが語り部ガイドを務め、町を案内するという「語り部バス」の運行を開始。一日も休むことなく活動を継続する中、「新しい東北」復興・創生顕彰に応募した動機は何なのだろうか。


応募をきっかけに自分たちの取り組みを見つめ直す

話を伺ったのは、南三陸ホテル観洋の女将、阿部憲子氏。
阿部氏は「新しい東北」復興・創生顕彰への応募について、次のように語っている。


「東日本大震災から8年半以上経った今も、東北の各地で、多くの旅館が一人でも多くの人に来ていただきたいと復旧復興に向けて努力をし、多くの語り部の皆さんが一人でも多くの人に自然災害とその教訓について知っていただきたいと地道な取り組みを続けています。そうした多くの同業者の皆さん、語り部の皆さん方の中で、私たち南三陸ホテル観洋の取り組みはどう位置付けられるのか、どのように評価されるのかを知りたいと思い、応募しました」



また応募は自分たちが長年続けてきた取り組みについて、改めて見直す機会にもなった。


「2017年には『第3回ジャパン・ツーリズム・アワード大賞』を受賞することができたのですが、その名に恥じないおもてなしが継続できているかを、従業員のみんなと向上心をもって見つめ直しました」


南三陸ホテル観洋が「『新しい東北』復興・創生顕彰」を受賞したことは、ホテルで働く人たちに喜びと勇気を与えたことはもちろん、地域に密着した東北の旅館業の人たちにも大きな励ましになったという。


「今回の受賞は、同業者の皆さんにも大変喜んでいただきました。『東北の旅館もまだまだ元気だ』というメッセージを発信することにもなりましたし、『旅館だって、やればできる。復興の拠点となり先頭に立てるんだ』という気持ちになってくださったのだと思っています」


南三陸ホテル観洋の語り部バスは、2018年12月時点で、累計約35万人が乗車し、540校超の学校が教育旅行の一環として活用している。今回の「『新しい東北』復興・創生顕彰」受賞によって、その活動はさらに広がり、南三陸町の来訪者数の増加、交流人口と関係人口の増加にこれからも貢献し続けていくことだろう。


南三陸ホテル観洋(宮城県南三陸町)
https://www.mkanyo.jp/