Fw:東北 Fan Meeting 東北暮らし発見塾(洋野校)~海、山、星空に包まれる恵みの町イベントレポート
東北への移住をテーマとした「東北暮らし発見塾」、今回は「洋野校」として、岩手県洋野町を取り上げ、町長や移住者の話が聞けるオンラインイベントを開催しました。
岩手県沿岸部の最北端に位置する洋野町は、北三陸の海の幸、山里の幸に恵まれ、「星が最も輝いて見える場所」(環境省 全国星空継続観察)1位にも認定されたことがある自然豊かな美しさが自慢の町です。本イベントは、岡本正善町長が、地域の魅力について参加者のみなさんへ直接語りかけたほか、移住者たちの実体験に基づく生の声などを聞きだしながら、参加者のみなさん同士とも語り合える場となりました。
ゲストには、移住者として、一般社団法人いわて圏でディレクターを務める千葉桃子さん、株式会社北三陸ファクトリー営業部でブランド推進を担当する星空之介さん、元地域おこし協力隊で、洋野町役場農林課に勤務する城下哲太さん、そして、洋野町の地域おこし協力隊第1号として赴任し、一般社団法人fumotoを立ち上げて代表理事となった大原圭太郎さんも交えて、町長や移住者のみなさんと、洋野の楽しみ方を掘り下げました。
さらに、LIFULL
HOME'S総研所長の島原万丈さんも迎え、「社会や環境がよくなって、そしておもしろい」をテーマとした未来をつくる SDGsマガジン「ソトコト」との連動企画としても、洋野町への移住をリアルに掘り下げました。
インプットトーク
①岡本町長による地域の魅力・取り組み紹介
岡本 正善 氏(洋野町長)

岡本市長から地域の魅力・取り組みを4つのポイントからお話いただきました。
1.「街が有する自然の豊かさ」
洋野町は良質なウニ、アワビ、天然ホヤの宝庫であること、また豊富な山林を利用した「原木シイタケ」の栽培、日本一の生産量を誇る木炭、黒炭が紹介されました。
2.「木のぬくもりで大切に子育て支援」
新生児誕生時の「すこやか育児祝金」、高校生までの医療費の無料化、小中学校では、発達障害児のために特別支援員を充実させて、子どもたちが安心して学べる環境を整えているとのことでした。
3.「星降る町と伝統技術」
県立種市高等学校では全国で唯一、世界に誇る潜水技術「南部もぐり」を学べる「海洋開発科」があります。また「大野木工」は軽くて割れにくく熱が伝わりにくいので、保育施設で用いられています。
4.「移住・定住支援」
空き家の整備や売買、子育て世代を応援するために定住促進団地を分譲中とのことでした。移住のための様々な助成も行われています。
②岡本町長×島原氏×大原氏との対談

岡本町長と、LIFULL HOME'S総研所長の島原さん、一般社団法人fumoto代表理事の大原さんとのトークセッションが行われ、洋野町が沢山のアイデア、発想をしたくなる魅力ある町であることが示されました。
洋野町はサーフポイントも沢山あり、過去には国体デモンストレーションスポーツサーフィン大会が開催されたこともあったそうです。
島原さんは、「洋野町はロマンがある」とコメントしてくださいました。素晴らしい星空や、南部もぐりという世界で活躍できる人材が育成できていることなど「ここにしかない」ものが沢山あると感じたそうです。洋野町の「ここにしかない」豊富な地域資源を使ってビジネスを自分で創ることができる人、挑戦したい人が洋野町に住むのに向いているのではないか、と指摘されました。
岡本町長は、「洋野町に移住する人は夢をもって来ていると思っている。知らない所で仕事をするのは大変なので、できるだけサポートを行いたい」とコメントしてくださいました。
移住経験・支援者の経験談
大原 圭太郎 氏(一般社団法人fumoto 代表理事)

大原さんは、地域おこし協力隊の第1号として洋野町に来られました。地域おこし協力隊の任期中に地域の課題を感じたそうです。現在は「チャレンジする人の土台になりたい」という想いで、地域おこし協力隊の募集や活動支援を行っておられます。
千葉 桃子 氏(一般社団法人いわて圏 ディレクター)

千葉さんは、両親が岩手県奥州市出身だったことがきっかけで、地方に興味を持ったそうです。大学で地域活性について学ぶ中で、「自分も地方で働きたい」という想いを抱き、インターンを経て2021年に洋野町に移住されました。
現在は、「一般社団法人いわて圏」で、高校生の探求学習、地域学習のサポートを行っています。
星 空之介 氏(株式会社北三陸ファクトリー 営業部 ブランド推進課)

神奈川県横浜市出身の星さんは、地域の水産加工会社「北三陸ファクトリー」でウニをはじめとする北三陸の美味しいものを世界中に広める仕事をしています。
洋野町に関わったのは大学一年生の時からで、三年間洋野町のことを想い続けて、大学卒業と同時に移住してきたそうです。
城下 哲太 氏(洋野町役場 農林課)

神奈川県相模原市出身の城下さんは、両親が岩手県洋野町出身でした。2019年に地域おこし協力隊として洋野町へ移住され、今年から洋野町役場の職員となり洋野町へ住み続けています。
この後、移住経験・支援者と一般参加者の皆さんが一緒にいくつかのブレイクアウト・ルームに分かれ、それぞれのルームで、移住の決め手になったことやくらし・環境についての活発な意見交換が行われました。
参考リンク
- • 岩手県洋野町
- • ここ住むひろの
- • ひろのの栞
- • ⼀般社団法⼈いわて圏
- • 株式会社北三陸ファクトリー
会議概要
- 日時:2022年9月15日(木)19:00-21:00
- 形式:Zoomミーティングによるオンライン会議
- 参加者数:24名
- 主催:復興庁
- 企画運営:エイチタス株式会社