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 2015年4月に創刊した「こうふく通信」は、2018年2月には第12号を発行する。「こうふく通信」は、福島の風評被害払拭への貢献と編集部の高校生の成長という目的に向かって、どのように前進しているのだろうか。

00.リード:釜石PITのマグネット(表紙用).jpg

仮設住宅の灰色の外壁をアートで彩ってみたいという高校生の思いは、大人たちにも共感を呼び、様々な支援となって「マグネットぬりえプロジェクト」を後押しした。釜石市の仮設住宅は2018年に、その大半の供与が終了する予定 だが、プロジェクトは街に、そして他の地震被災地へと広がっている。

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東日本大震災で、死者888人・行方不明者152人、家屋倒壊数3,656棟という大きな被害 を受けた釜石市。仮設住宅の被災者入居戸数はピーク時で2845戸 にのぼった。小学6年生の時に被災し、中学・高校時代を仮設住宅で暮らした少女は、プレハブ長屋の灰色の壁をマグネットアートで彩り、大切な時間を過ごした仮設住宅にも愛着を持てるようにしようというプロジェクトに取り組んだ。

4 起業志望者に小高区の現状などを話す和田さん.JPG

 「小高で人が暮らしてゆくために100の課題があれば、それを解決する100のビジネスを(つく)り出す」 株式会社小高ワーカーズベース(以下、OWB)代表取締役、和田智行さん(40)の掲げるミッションだ。課題の100はキャッチフレーズ的なもので、実際は「星の数ほど。(被災の)現場に居れば当たり前のように課題は自分事になる。普通の地域では課題じゃないこと、例えば昼ご飯を食べる店が1軒も無いとか、のどが渇いたけど自販機は止まっているとか」。

震災遺構「奇跡の一本松・陸前高田ユースホステル」.JPG東日本大震災の地震と津波で人口の7%超の命が失われ、全8069世帯の99・5%が被害に遭った。被災地の中でも極めて甚大な打撃を受けた陸前高田市。一般社団法人「マルゴト陸前高田」(以下、マルゴト)のメンバーは、世界史上稀な、マイナスからの地域おこしのため、被災前の面影をたどれないほど破壊し尽された沿岸部や山間部を日々、車で走り回っている。

7 子供たちのカレー作りを見守る菅原知巳さん.JPG

 東日本大震災の地震と津波で人口の7%超の命が失われ、全8069世帯の99・5%が被害に遭った。被災地の中でも極めて甚大な打撃を受けた陸前高田市。一般社団法人「マルゴト陸前高田」(以下、マルゴト)のメンバーは、世界史上稀な、マイナスからの地域おこしのため、被災前の面影をたどれないほど破壊し尽された沿岸部や山間部を日々、車で走り回っている。

17 最後に記念撮影(第20回浜魂)わくつき.jpg

 第1弾は、起業家への活動場所提供、市民参加型のプロジェクト創出イベント「浜魂(ハマコン)」の開催などで地域の課題解決に取り組むプレーヤーを発掘・育成している福島県いわき市のNPO「TATAKIAGE Japan」(以下、TATAKIAGE)です。

一覧用.jpg 第1弾は、起業家への活動場所提供、市民参加型のプロジェクト創出イベント「浜魂(ハマコン)」の開催などで地域の課題解決に取り組むプレーヤーを発掘・育成している福島県いわき市のNPO「TATAKIAGE Japan」(以下、TATAKIAGE)です。